インタビュー


INTERVIEWインタビュー


- 2021.10.5
- 企業インタビュー
フットワークの軽さと探究心は武器になる
馬淵雄紀
株式会社イマージェント 代表取締役
愛知県立一宮高校卒業後筑波大学体育専門学群入学。高校生2年生の時に出会った筑波大学蹴球部の先輩であり、日本人主審として唯一ロシアワールドカップの審判団にノミネートされた佐藤隆治さんに触発され、大学でサッカーするという選択肢もあることを知り、筑波大学進学、蹴球部に入部。2006年には筑波大学大学院体育研究科入学。大学1年時よりスポーツビジネスに興味を抱き、様々な座学や実務実習、さらにはインターンシップに取り組んでいる中で”スポーツ代理人”という存在を知り志す。2015年に株式会社イマージェントを創業し、その後弁護士資格も取得。現在はプロサッカー選手や監督の代理人として多くの選手や監督のキャリアサポート、交渉業務を行いつつ、サッカーだけに留まらないスポーツ法務の取扱いを行っている。
母校について
様々なタイプの人が学部の同学年だけで200人以上いました。各競技では代表クラスの学生も多く、中にはメダリストも。ただ学部や部活の違う人はほとんど接点もなく知らないまま過ごしていました。
当時の蹴球部は全学年で約180人ほどいました。今の筑波大学蹴球部も十分強いですが、当時は今よりももっと強くて、大学2年生の時には全日本大学サッカー選手権(インカレ)で優勝、その翌年にはインカレ連覇、4年時には関東大学サッカーリーグで優勝をするなど、タイトルづくしのチームでした。個人としてはトップチームに入ることを目指して活動していましたが、当時のトップチームのメンバーのほとんどがプロになっていることを考えると、かなり無謀な挑戦であったと今は感じています。しかし、そうした環境で大学生活を送れたことは、常に刺激を与えてくれました。
普段の生活としては、平日は大学の授業を受けつつ、ほぼ毎日練習、土日は自分たちのチームの試合もありますがトップチームの試合のために東京に行くなどサポートをするという日々を送っていました。いずれにしても部活中心の生活でした。
体育会活動の中で学べたこと
まず集団行動の重要性を学ぶことができました。お互いスポーツマンとしてある種自我の強いメンバーが集まっていながらも、どうやって折り合いをつけるか、どうプロジェクトを進めていくかを学びました。また、タイトルを取る(インカレ・総理大臣杯・関東リーグ)という目標に対して向かう姿勢、それを達成するために、自分の役割を明確にし、それを責任を持って果たしていくことの重要性も学びました。例えばトップチームにいない選手はどうやってトップチームのメンバーをサポートするのかということが求められるわけですが、それぞれ選手の立場からはサポートを受ける立場になることを目指しているわけなので、サポートをする立場であることの悔しさはあります。しかし、蹴球部の目標達成のため、個人の感情はさておき、組織のために行動すること、役割を真っ当することの重要性を肌で感じ学びました。
また、体育会にありがちですが、正直、理不尽なこともありましたし、常に周りには自分よりも上手い選手が多い中での部活生活でそれなりにストレスもありましたが、同じ目標を目指す仲間がいたからこそ続けられましたし、彼らと支え合いつつ、高め合えたと思っています。組織の目標のために行動することの重要性とともに、仲間という存在の大切さも同時に学ばせてもらいました。
体育会学生に期待すること
スポーツと一括りにしてもチームスポーツか個人スポーツかで異なる部分もありますが、チームスポーツの場合は否が応でもそれぞれのメンバーにタスク、役割が与えられます。どうやってチーム目標を達成することができるか、どうチームに貢献できるかを考え、行動することが求められます。大学を卒業し、社会に出た後もそれらの行動はそのまま重要なスキルにもなるので、是非体育会での活動を継続して欲しいと期待しています。
それに体育会学生はフットワークが軽い点も魅力です。気になったことはとことん調べ、多くの人に会い、また気になる場所には積極的に出向いて直接目で見ていろいろな刺激を感じてもらいたいと思います。社会人として、フットワークの軽さと探究心を常に持っていることは、それだけでそれを持っていない同期より10歩くらい先を走ることになります。
さらに、体育会学生に限らず、将来やりたいことが明確になっていたり、確固たる目標を持って学生生活を過ごしたりしている学生は多くはないかもしれません。大学4年間という時間をどう過ごすのかはその後の人生に大きな影響を与えます。部活動や日常の生活の中で、小さくともビジョンを持って過ごすことが大切だと思います。
stairへの期待
学生時代を振り返ってみると、所属する部内では縦横のつながりはかなり深く持てていましたが、同じ大学内でも部活やコミュニティが異なる人たちとの繋がりはほとんど持てませんでした。また同じサッカーをしていても大学が異なるとそこでも繋がりを持つことがあまりできませんでした。しかしstairでは同じ大学内でも異なる大学でも横と縦の繋がりを作ることができるので、この繋がりは自身の将来においても非常に役に立つものだと思います。更にコロナ禍の現状で授業がオンライン実施されていることも多く、学生同士で関係構築することが難しくなっている時代で、こうしたつながりをサポートできることは学生にとって非常に助けになるものだと思います。
そして、企業にとっても学生の日常を知ることができるので、自社に最適な、フィットする人材であるかを考えることができることで、企業と学生の信頼感も生まれひいては企業の成長にもアスリート人材が貢献できると考えられ、非常に良いものだと思います。
新着インタビュー
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小林慎一朗早稲田大学スポーツビジネス研究所 招聘研究員/アスリートキャリアコーディネーター
マネジメント事務所でサッカー日本代表選手のマネジメント業務を経て、サッカー番組の制作プロデューサーへ転身。Jリーグや2002FIFAワールドカップ日本/韓国大会、2006FIFAワールドカップドイツ大会など、数多くの番組制作に携わる。現在、社団法人のマネージャーとして勤務する傍ら、早稲田大学スポーツビジネス研究所・招聘研究員としてアスリートのセカンドキャリア問題の解決に尽力する。早稲田大学大学院スポーツ科学研究科 スポーツクラブマネジメント専攻(修士課程修了)
企業インタビューゴールがない中でやり続けられることこそ、アスリート最大の強み
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玉井凛関西大学 社会科学部 少林寺拳法部及び体育会本部所属
小学4年生から地元の道場で少林寺拳法を始め、中学時代は道場に引き続き通いながら、剣道部に所属していました。その後、道場で教えてくれていた先生が顧問を務めている高校に進学し、インターハイを目指して続けました。しかし、結局叶えることができず、諦めきれなかったので、大学でも少林寺拳法を続けるために関西大学に進学しました。学業面では、大学1〜2年生の間はインターネットコミュニケーション、社会病理学、心理学、経済学など色々な分野を交えながら人間がどう動いているのかを観察し、それがなぜかを学んでいます。3年生からはゼミナールに所属し、福島の原子力発電所について学ぶ予定です。
学生インタビュー目標にむけた他者との切磋琢磨と協働こそ、部活動の醍醐味
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津田晃毅関西大学 経済学部 拳法部及び体育会本部所属
中高時代は野球部に所属し、大学進学後も準硬式野球を続ける予定でしたが、自分が所属する学部のキャンパスと練習場がかなり離れていたため、他の競技を探していたところ日本拳法を見つけたので入部をしました。そして学業面では、中高と地元の公立に通い、大学受験後関西大学に進学しました。大学では経済学を学びつつ、統計について学ぶゼミに所属をしていました。
学生インタビュー部活に所属して得た”体育会本部長”という貴重な経験
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五十嵐なるほ上智大学 経済学部 ヨット部所属
小中学は地元の公立で学び、高校は都立高校に進学。生徒会で活動していた中学時代とは違い、運動がしたいと思い、水泳部に所属。大学受験後、上智大学経済学部経営学科に進学しました。現在は、マーケティング領域のゼミナールに所属しながら経営への理解を深めつつ、社会学などの授業も取り社会全体の流れや近現代史などを学んでいます。ヨット部では主将、体育会本部就活担当をしています。
学生インタビューヨットに関わる時間から、人生の楽しむ幅の広がりを感じています。
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AMBASSADOR
stairでは、対象大学として参加する各大学体育会OB会様等を「stairアンバサダー」として連携することを順次進めています。こうした取組みから、学生の皆さまにおいてより最適な就活環境の提供を行います。
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