インタビュー


INTERVIEWインタビュー


- 2021.11.25
- 企業インタビュー
スポーツで培われるPDCA思考とやりきる力を社会へ活かす
山田頌子
株式会社Champ 代表取締役
高校卒業後、東京女子大学に入学。なでしこリーグにて9年間現役を続け、2010年にはU20W杯出場。2017年に現役引退し、女子サッカーチームの立ち上げ、GMを歴任。2020年に法政大学大学院キャリアデザイン学研究科を修了し、女子サッカー選手のキャリアについて研究。2020年10月、アスリートのキャリアサポートを主な事業とする株式会社Champを立ち上げ、代表取締役に就任。
学業とスポーツを両立させる原点は小学時代に
小学生からサッカーを始めましたが、中学生になるまで絶えず両親からサッカーだけでなく、勉強もしっかりやりなさいと言われるような厳しい家庭環境で育ちました。そのおかげで、サッカーを続けたいなら、勉強もきちんと修めなければいけないという考えが根付き、意識して学業とスポーツを両立できるように行動をしていました。大学に入学する時も、周りの同級生はサッカーの成績などを生かして推薦で進学を決めていましたが、今まで両立して勉強にも力を入れていたからこそ一般入試で東京女子大学に合格をいただき、希望する数学科に進学することができました。進学後は、学業とクラブチームでの活動を両立するために、効率を意識していました。1時間ほどの通学時間を有効活用して授業の復習や課題をやったり、無駄なキャンパス間の移動が生まれないように授業を組んだりして、1日の中で無駄な時間を作らないことを心がけていました。
サッカーが上手くなるためのPDCA思考を仕事に置き換えるだけ
何かに対して挑戦して失敗をした時に、次回どうすれば成功できるのかを分析して、次へのアクションプランを考えられるところ、すなわちPDCAを回せるところは、非常に強みだと感じます。幼い頃はサッカーが上手くなりたいと思って、一日一日の練習や試合の中で失敗した時に、次どうすれば上手くできるのかを考えて、翌日の練習メニューを考えるというのをやり続けているので、サッカーという主語が仕事に置き換わるだけで、やるべきことは全く一緒だと思っています。
また、最後までやり切る力というのもアスリートだからこその強みだと思います。上司や先輩に何か困難な仕事を頼まれた時に、難しいなと諦めたり、できないと断ったりするのではなく、「やってやる」という思いを胸に、高い障壁をクリアしていく力を持っていると思います。
スポーツを続ける後輩たちへのメッセージ
スポーツに熱中でき、楽しめる時間、スポーツのことだけを考えられる時間は大学生活が最後だと思います。だからと言って学業を疎かにするのではなく、学業に対しても部活動と同じくらいの熱量で取り組んでほしいと思います。私個人としては、幼い時からスポーツと学業の成績が連動していて、調子が良い時はどちらも良い成績をおさめることができ、そうでない時はどちらもよくありませんでした。おそらく、バランスが崩れるというか、どちらかを手を抜くともう片方も崩れてしまうからだと思います。だから、両方とも手を抜かず、4年間全力投球でぶつかってやりきって欲しいなと思います。
そして、大学生活での部活動は、チームメンバーと「仲間」としてプレーできる最後の機会だと思います。社会人では、プレーヤーごとで引退を決断したり、クビになったりと期限がどこまであるのか正直分からないところがあるので、仲間意識というのが芽生えにくいです。一方で、大学生は4年間という期限があり、学年毎で意味づけが明確な分、「先輩のために頑張ろう」という思いが生まれ、仲間意識が強くなると思います。だからこそ、先輩の試合に対して熱くなれるし、涙も流せるんだと思います。
stairへの期待
体育会に所属する学生は、練習や試合など普段の部活動が忙しく、正直、就活に取り組む時間がないし、足らないと思います。そのため、学生によっては就活のために部活動を途中で諦めざるを得ない学生もいると思います。1年生の頃からstairというサービスを活用し少しずつ準備をしておけば、本格的に就活を始める時になっても部活動の時間を削ることなく、楽しみながら就職活動ができる。部活と就活を両立することができるというのが魅力的だと思います。加えて、部活をやっている学生は、主に同じ部活の同級生や先輩後輩との繋がりしかなく、かなり狭い世界の中で生きていると思います。そのため、stairを通じて、同じ大学の他競技の学生や他大学の同じ競技の学生と繋がり、悩みや成功体験を共有ができることも面白いと思います。
新着インタビュー
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小林慎一朗早稲田大学スポーツビジネス研究所 招聘研究員/アスリートキャリアコーディネーター
マネジメント事務所でサッカー日本代表選手のマネジメント業務を経て、サッカー番組の制作プロデューサーへ転身。Jリーグや2002FIFAワールドカップ日本/韓国大会、2006FIFAワールドカップドイツ大会など、数多くの番組制作に携わる。現在、社団法人のマネージャーとして勤務する傍ら、早稲田大学スポーツビジネス研究所・招聘研究員としてアスリートのセカンドキャリア問題の解決に尽力する。早稲田大学大学院スポーツ科学研究科 スポーツクラブマネジメント専攻(修士課程修了)
企業インタビューゴールがない中でやり続けられることこそ、アスリート最大の強み
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玉井凛関西大学 社会科学部 少林寺拳法部及び体育会本部所属
小学4年生から地元の道場で少林寺拳法を始め、中学時代は道場に引き続き通いながら、剣道部に所属していました。その後、道場で教えてくれていた先生が顧問を務めている高校に進学し、インターハイを目指して続けました。しかし、結局叶えることができず、諦めきれなかったので、大学でも少林寺拳法を続けるために関西大学に進学しました。学業面では、大学1〜2年生の間はインターネットコミュニケーション、社会病理学、心理学、経済学など色々な分野を交えながら人間がどう動いているのかを観察し、それがなぜかを学んでいます。3年生からはゼミナールに所属し、福島の原子力発電所について学ぶ予定です。
学生インタビュー目標にむけた他者との切磋琢磨と協働こそ、部活動の醍醐味
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津田晃毅関西大学 経済学部 拳法部及び体育会本部所属
中高時代は野球部に所属し、大学進学後も準硬式野球を続ける予定でしたが、自分が所属する学部のキャンパスと練習場がかなり離れていたため、他の競技を探していたところ日本拳法を見つけたので入部をしました。そして学業面では、中高と地元の公立に通い、大学受験後関西大学に進学しました。大学では経済学を学びつつ、統計について学ぶゼミに所属をしていました。
学生インタビュー部活に所属して得た”体育会本部長”という貴重な経験
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五十嵐なるほ上智大学 経済学部 ヨット部所属
小中学は地元の公立で学び、高校は都立高校に進学。生徒会で活動していた中学時代とは違い、運動がしたいと思い、水泳部に所属。大学受験後、上智大学経済学部経営学科に進学しました。現在は、マーケティング領域のゼミナールに所属しながら経営への理解を深めつつ、社会学などの授業も取り社会全体の流れや近現代史などを学んでいます。ヨット部では主将、体育会本部就活担当をしています。
学生インタビューヨットに関わる時間から、人生の楽しむ幅の広がりを感じています。
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AMBASSADOR
stairでは、対象大学として参加する各大学体育会OB会様等を「stairアンバサダー」として連携することを順次進めています。こうした取組みから、学生の皆さまにおいてより最適な就活環境の提供を行います。
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